どうもー、大葉せんせいです!
大葉せんせいは、結構アニメ見ています!
でも最近は、1クールにやるアニメが多すぎるんじゃないでしょうか?
正直、普通の人が見られる量以上のアニメが放送されていますよね!
これには問題があって、アニメのサイクルが異常に早まっていること。ほとんどのアニメが消費コンテンツになっています。
これって、アニメ製作者にとっては損しかない……
なので、今回のテーマは
「アニメのサイクルを伸ばして、消費されるスピードを緩めるには、どうしたら良いのか?」です!
その答えが分かったので、解説していきます!
アニメは消費されている!
テレビで放送されるアニメの量って、メチャクチャ増えましたよね。
アニメが消費されているというのは、アニメをよく見ている人たちは実感していることだと思います。
例えばアニメ業界には「今期の覇権」とか、「今期の嫁」とかいう言葉が存在していますよね。
これって、2000年代前半には無い言葉でした。
なぜかというと、今と違ってアニメの本数が少なかったので、アニメのレギュラー放送が終わっても好き見返したりするファンが多かったから。
2000年代前半では、「今期の嫁は、来期も嫁、来年も嫁」だったんですね。笑
しかし、今は新しいアニメの本数が多いので、前に見たアニメを見返す時間が無いのでしょう。
見返したとしても、よほど気に入った作品のみですよね。
大半のアニメは、来期には忘れられてしまいます。
「アニメ情報データベースさち」によれば、2000年には93本だったアニメの本数が、2016年には319本と3倍以上の本数になっています!笑
多すぎ!どんだけ増えたんだっていう。
このペースで新作を作り続けていたら、そりゃアニメコンテンツも消費されますよ。笑
大葉せんせいが最近感じたアニメ消費の最たる例は、『おそ松さん』。
おそ松さんは、1期の時の盛り上がり方は、凄まじいものがあったと思います。
いろんなイベントや、カフェ、テレビのさまざまな展開を見せていました。
しかし、半年もすると「おそ松女子」と呼ばれていたファンは、どこかへ行ってしまった様子。笑
「おそ松カフェ」は、閑古鳥が鳴いているというニュースを見るほどでした。
これって、『おそ松さん』というコンテンツの寿命が半年で切れてしまったということですよね。
おそ松さんの円盤の売り上げも、1期・2期で相当変化があったよう、
『おそ松さん』の2期第1巻の円盤(BD、DVD)売上が明らかになった。BDが4,869枚でDVDが5,452枚だった。合計だと10,321枚だ。
1期の第1巻の初動売上は79,108枚で累計売上は114,548枚だったことを考えると著しく少ない。初動比較で約1/8。累計をベースにすると1/11になっている。
相当減りましたねー
これが今のアニメ業界の抱える「アニメ消費問題」です!
アニメ1作あたりの、売り上げは小さくなっている!
アニメ円盤の全体的な売り上げは下がってきています!
一般社団法人日本映像ソフト協会の調査をによれば、
日本のアニメ(一般向け) | 日本のアニメ(子供向け) | 海外のアニメ(一般向け) | 海外のアニメ(子供向け) | アニメ合計 | |
---|---|---|---|---|---|
2001年 | 430億3700万円 | 222億6700万円 | 80億6900万円 | 20億9200万円 | 754億6500万円 |
2016年 | 509億2600万円 | 42億3400万円 | 51億6600万円 | 25億9800万円 | 629億2400万円 |
アニメ全体の円盤売り上げが落ちているのが分かります。
さらに酷いのは、アニメデータベースさちによれば、アニメの本数は2001年の本数は114本なのに対して、2016年は319本。
アニメ1本あたりの売り上げは、物凄く少なくなっています。
これから分かるのは、アニメの製作者は昔よりも多く作品を作らなければいけないということ。
1作あたりの売り上げが落ちているので、作品数でカバーしなければいけません。
しかし、問題は視聴者にも時間という制限があるので、増えたアニメを全て見ることは出来ません。つまり、増えたアニメで視聴者を奪い合っている負の連鎖状態です。
アニメが増え続けると、アニメ1作あたりの売り上げが、どんどん減ってしまう現象が起きています。
これらのアニメ消費現象は、製作者からしたら損しかありません。
1作あたりのアニメの売り上げが減ってしまったので、アニメの自転車操業状態。
1作あたりの売り上げが少ないので、アニメを作り続けないという状況。
そして、アニメの本数が増えたことで、大ヒットも生まれにくくなっているのです。
アニメを作り続けないといけない状況は、労働者の負担も相当多くなっています!
数をこなさなければいけないので、際限なく労働しなければいけないんですよね。
ここからが本題です!!
じゃあ「アニメを消費コンテンツにしないために、どうしたらいいのか?」
を解説していきます!
消費されないために、アニメが発明したもの
日本のアニメ製作者たちも、アニメが消費されるのを、ただ見守っているだけじゃありません。
アニメのサイクルを伸ばすために開発したものがあります!
それがこの3つ!
- 話数を多くする(無限に放送する)
- 続編を作り続ける
- 分割2クール
それぞれ解説します!!
話数を多くする(無限に放送する)
話数を多くすると、放送期間が長くなるので、アニメの消費期限も伸びます!
最近だと、からくりサーカスとか、ジョジョの奇妙な冒険とか。
話数を多くすると、アニメの消費期限が長くなります。
でも、その分デメリットもあって、話数を多くするのは労力がかかります。先々まで考えて、ストーリーを考えなければいけないということですね。
そのため、話数が多いアニメは原作があるものが多いのです。ストーリーは出来上がっていますからね。
また、原作があると既存のファンがいるため、長い期間の企画を通しやすいということもあります。
無限に続くアニメ
アニメの賞味期限を全く切れさせない方法もあります!
それは、アニメを終わらせないこと!
例えば、サザエさんとか、ドラえもん、コナンも半分そうなっています。
無限に放送することで、賞味期限が無くなります!
続編を作り続ける
続編を作り続けることで、ファンを維持し続ける方法もあります!
最近だとサイコパスが、アニメシリーズ2期と劇場版の間に、小説とか、ゲームとかを大量投入して消費期限を伸ばすことに成功したした!
この方法は、ある程度有効な気がします!
デメリットは、最初のシリーズで人気を得ないと、出来ない方法だということですね。
分割2クール
分割2クールは、2クールで放送する約26話を、13話と13話に分けて放送する方法。
最初の13話を放送した後、残りの13話を1クールか2クールあけて放送します。
『東京喰種〜トーキョーグール〜』が、この方式でしたね。
連続で放送していたら2クールで放送されていたものが、3クールもしくは4クールなるので、消費期限が伸びますよね。
消費期限を伸ばせても、2クールなので、効果は薄いかもしれません。
どの方法も、消費期限を伸ばすことは出来ます……しかし
確かに、どの方法も消費期限を伸ばせます。
しかし、それには物凄く労力がかかったり、伸ばせる消費期限が短かったりとデメリットがあります。
なので、全く新しい「アニメを消費させない方法」を考え出す必要があるということ!
そこで、大葉せんせいが思いついたのは、ハリウッドで行われている方法「マーベル・シネマティックユニバース」です!!
【MCU】マーベル・シネマティックユニバースとは?
まあ、みなさん知っているとは思うんですが、マーベル・シネマティックユニバースを引用します!
アメリカン・コミックの「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーローの実写映画化作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群。
世界で最も大きな興行的成功を収めている映画シリーズであり、2位の『スター・ウォーズ・シリーズ』に大差をつけ世界歴代1位の興行収入を記録している。
公開順で挙げると、以下の映画作品が同一の世界観を舞台としており、当シリーズに該当する。作品によっては別のコミック作品であるキャラクターが共演している。
簡単にいうと、「いろんな映画の世界観を共有して、キャラクターも別の作品に出演させてしまおう!」ということ!
こうすることで、それぞれの映画のファンが他の作品も見にいきますし、シリーズの人気で映画をヒットさせられます!
なぜハリウッドは、MCU方式を採用するのか?
その理由は、現在ハリウッド映画の規模が、メチャクチャ大規模になってきているから!
なぜ大規模化しているのかというと、映像制作の小規模はYouTuberが、中規模はネットフリックスやHuluやテレビがあるので、差別化として大規模になってきているんですね。
この映像制作の大規模化は、かなりリスクがあります。
ハリウッドでは、以前に制作規模の大型化競争が起こった結果、多くの映画会社が倒産してしまいました。
そこまで昔の話ではないので、ハリウッドの会社も映画の大型化は危険だということを知っています。
なので、映画制作の大型化にともなって、絶対映画がヒットする仕組みを作り出したました!
それが…マーベル・シネマティックユニバース!
「全部の映画を繋げちゃえ」という大胆な発想!
マーベル作品って、単体でも楽しめますけど、他の作品も見ていると、より楽しめますよね。
人気がない作品でも、シリーズ全体の人気で支えようという試みです!
しかも、続編が公開されるたびに、過去作を見返したりする人も多いので、1作1作の消費サイクルも伸ばすことができます!
なので、単発で映画をやるよりも、ヒットする可能性が高いんですね。
日本のアニメは、MCUを採用するべき
マーベル・シネマティックユニバースを採用すると、なぜアニメは長持ちするのか?
これはマーベル映画を見ていれば、わかっている人も多いのと思います!
映画もアニメほどではないですけど、消費されているコンテンツの1つですよね。
映画も公開して数年もすると、話題になることは少なくなります。
しかし、マーベル映画はどうでしょうか?
公開してから、しばらくしても話題になり続けますよねー。
後えば、『アイアンマン3』なんて2013年公開の映画ですよ、なのに話題になり続けるのは『MCU』のおかげ。
マーベル映画は、消費のサイクルの長期化に成功した天才的な発明なのです。
この方式を日本のアニメに取り入れなくて、どうするんですか!
それが、「日本のアニメの消費コンテンツ問題」を解決する糸口なんじゃないでしょうか?
まとめ、ジャパン・アニメティックユニバース
今でも、複数の作品が世界観を共有しているアニメはありますよね。
- 『CHAOS;HEAD』と『Steins;Gate』と『ROBOTICS;NOTES』
- 『攻殻機動隊』と『紅殻のパンドラ』
- 『バッカーノ!』と『デュラララ!!』
ただ、それらには少し改善しなければいけない点があります!
それは、世界観を共有しているだけで、それぞれの作品の関連性が少ないってこと。笑
どうしたら良いのかというと、共通のキャラクターだったり、他の作品を見ていると、より楽しめるという工夫が必要ですよね。
視聴者はハッキリ言って、世界観を共有しているかどうかは気にしていません。
気にしているのは「複数作品を見ることによって、よりアニメを楽しめるのか?」ということだけ。
日本のアニメも、ジャパン・アニメティックユニバースを採用してください!!
そうすることで、アニメの消費する文化を終わらせることができます!
それでは、日本のアニメの行き先を危惧している、大葉せんせいでしたー!