どうもー大葉せんせいです!
大葉せんせいが、以前から考えていることがありました!
ディズニープリンセスの結婚観・恋愛観を学べば、「その時代の結婚観・恋愛観がどうやって変化してきたか分かるんじゃないのか?」ということ!
ディズニーって、長くプリンセスものを映画化してきました!なので、プリンセスのキャラクターも時代性を取り入れたものになっているはずなんですよね!
なので、今回は各ディズニープリンセスの結婚観・恋愛観を見てみて、結婚観・恋愛観が時代によってどう変化してきたか考察してみます!
とりあえず、プリンセスの一覧を書いておきます。
白雪姫 | 白雪姫 (1937年) |
シンデレラ | シンデレラ (1950年) |
オーロラ姫 | 眠れる森の美女(1959年) |
アリエル | リトル・マーメイド(1989年) |
ベル | 美女と野獣(1991年) |
ファ・ムーラン | ムーラン(1998年) |
ティアナ | プリンセスと魔法のキス(2009年) |
メリダ | メリダとおそろしの森(2012年) |
アナとエルサ | アナと雪の女王(2013年) |
モアナ | モアナと伝説の海(2016年) |
白雪姫(1937年)
白雪姫は毒のリンゴを食べてしまって、眠っているところを王子様のキスで助けてもらうというストーリーです。
これは古いプリンセス像で、「いつか王子様が…」という言葉で表されます。
いつか外の世界から王子様がやってくるというのが、昔のプリンセスの恋愛観でした。
つまりこの時代の恋愛は、あまり女性に選択権がなかったということなんですよね。
シンデレラ(1950年)
シンデレラのストーリーは知っていると思うんですけど、簡単に説明します!
両親が居なくなってしまい、継母の下で暮らすシンデレラ。シンデレラは、継母とその娘たちにイジメられてヒドイ生活を強いられます。そんななか、シンデレラは王子様が舞踏会をするというのを知り、舞踏会に行くことを決断します。そんなこんなでシンデレラが舞踏会にいくと、王子様がシンデレラを好きになる。シンデレラストーリーという言葉でわかるように、シンデレラは「いつか王子様が」というストーリーです。正直に頑張って生きていれば、いつか王子様が見つけて迎えに来てくれる。
つまり、男性が女性を選ぶというのが、当時の結婚観という事がわかります。
そしてシンデレラを見ると分かるんですけど、シンデレラって性格って言えるものがほとんどないんですよね。笑
シンデレラは、何を考えているのか全く分かりません。シンデレラ自体もファンタジーな存在として描かれているんですね。
これが何を示しているのかというと、当時の男性の女性観を表しています…
男性は「女性は、個性というものを出す必要はない。家に入って、家事をしていればいいという」観念を持っていたということですね。
『眠れる森の美女』オーロラ姫(1959年)
『眠れる森の美女』の公開は、白雪姫の公開から22年後なんですよね。
しかし、女性の恋愛観・結婚観にあまり変化はありません。
「いつか王子様が」という、ストーリーです。 女性に選択権はなくて、男性の選択に従うというのが当時の結婚観が見えていますね。
「待っていると王子様がやってきて、キスで目覚めさせてくれる」のを待つというのが女性の精神性だったんですね。
『リトル・マーメイド』アリエル(1989年)
ディズニープリンセスは、「リトルマーメイド」のアリエルで凄く変わります! というのも「眠れる森の美女」の公開から30年も後に公開された作品なので当たり前ですよね。笑
アリエルの恋愛観のどこに変化があったのか? それはアリエルが、フィリップ王子様を手に入れるために努力して、王子様の落とすところ。
アリエルは、フィリップ王子に一目惚れして、人間の足を手に入れるために、声と引き換えに足を手に入れます。
それからも、声がない状態で王子様を落とすために、凄い努力するんですねー。
今までのディズニープリンセスは、「いつか王子様が」という待っていれば外の世界から王子様がやってくるという考え方だったので、かなりの変化ですよね。
ただしリトルマーメイドの女性観は、女性は外の世界に行くということが簡単ではないよってことを言っています。
アリエルは地上に行くために、父親と絶縁しなければ行けませんでしたし、声を失わないと行けませんでした。 これは女性が外で働くというのが、まだまだメジャーじゃなかったということなんですよね。
『美女と野獣』ベル(1991年)
『美女と野獣』のストーリーも古い恋愛観・結婚観から脱却し始めている。
つまり、待っていれば外の世界から王子様が訪れるとう「いつか王子様が…」「シンデレラ・ストーリー」から変化し始めているということです!
『白雪姫』『眠れるも森の美女』のような、待っていれば王子様が助けてくれるのではなく。
『美女と野獣』では、逆に助けに行くのはベルの方ですよね。 『美女と野獣』が、古い女性観からの脱却がテーマになっているということがよく分かるシーンが2つあります。
1つ目は、『美女と野獣』のオープニングのシーン。町民がベルに言います。「女性が勉強をするのはオカシイ。外の世界に行こうとするなんて変だ。」と、しかしベルは「それは変だ」と思っているシーン。2つ目は、ベルは、古い女性観を持つ男性の「ガストン」にNOを突きつけるシーン。
つまり、『美女と野獣』のテーマは、古い恋愛観・結婚観から脱却なのです
『プリンセスと魔法のキス』ティアナ(2009年)
ティアナが恋愛をする王子様は、お金持ちでも何でもありません。
そのお金のない王子様を、ティアナがレストランの経営をして助けるんですね。
つまり『プリンセスと魔法のキス』では、女性が完璧に社会に進出したを表しています。
「女性の労働」がテーマになっています。
『メリダとおそろしの森』メリダ(2012年)
メリダまで来ると今までの結婚観とは全く違ったものになります!
メリダの両親は隣国の王子との結婚をメリダに迫りますが、メリダには結婚の必要性が理解できません。
メリダは王子様との結婚に反対し、両親とケンカをします。ですが、最終的には両親も納得させて、結婚はせずに生きていきます!
今までのプリンセスのように、王子様を必要としないのが新しいですよね。
この頃の社会は、女性の社会進出が進み、女性が結婚をしないで1人で生きていくという価値観が浸透してきたってことですね。
『アナと雪の女王』アナとエルサ(2013年)
『アナと雪の女王』はディズニープリンセスアニメで革命的な意味を持っています!
『アナと雪の女王』は王女として、2人のプリンセスが出てきますよね!
それが、アナとエルサ。それぞれ重要な意味があります!
アナの役割
アナには、昔のプリンセス像の否定する役割があります。
アナは晩餐会で出会える王子様を楽しみにしていました。
つまり最初のアナは「いつか王子様が…」という古いプリンセスのメンタリティだったということ。
しかし出会った王子様である「ハンス」は国を乗っ取ることを計画していた悪者で、アナも途中でそれに気づき、ハンスを捨てっるんですよね。
そしてアナ自身で、国を救うために奔走します。
これって、昔のプリンセス像の否定ですよね。
「女性に王子様は必要ない」というテーマを語るのがアナなのです!
エルサの役割
エルサの役割は異性愛の否定です。笑
エルサは男性と恋をすることなんて全くありません。
むしろエルサが愛してるのは、アナだけのように見えます。
その点では同性愛の肯定ということなのかもしれません。
『モアナと伝説の海』モアナ(2016年)
モアナまで来てしまうと、もう恋愛の描写なんてなくなります。笑
女性を恋愛で描く、ということ自体が古いということかもしれません。
まとめ、ディズニープリンセスは面白い!
ディズニープリンセスの恋愛観を追いかけていくと、その時代の恋愛観がわかるんですねー。
もう一度流れを簡単にまとめてみます!
『白雪姫』&『シンデレラ』=「いつか王子様が…」、シンデレラストーリー、という女性が全てにおいて受け身で、家を守っていた時代↓『リトル・マーメイド』・『美女と野獣』=女性が、恋愛を能動的に行おうという考え方。↓『プリンセスと魔法のキス』=女性の社会進出、女性の家を守るという考え方の否定↓『メリダとおそろしの森』=女性は恋愛しなければいけないという考え自体の否定↓『アナと雪の女王』=今までのディズニープリンセスの恋愛観の否定、異性愛の否定。↓『モアナと伝説の海』=女性を恋愛で語ること自体の否定。
という流れになっています。
実際の社会変化と関連しているということが分かりますよね!!
結構面白い調査になったと思います!
みなさんは、ディズニーアニメをどうやって見ますか?
それでは、大葉せんせいでした!