どうもー大葉せんせいです!
今回は、漫画『メイド・イン・アビス』の面白さを伝える記事です!
メイドインアビス、メチャクチャ面白いです!
何が面白いかってテーマ性が凄いこと!テーマが凄すぎて、もはや哲学書と化しています笑
その凄さを伝えたい!
『メイド・イン・アビス』とは
あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
独自のファンタジー設定のある漫画です!
主人公は、小さな子供なんですが、挑むものは物凄い大きい。
とにかく面白いので、読んで欲しい漫画です!
アニメ見た人も、漫画も読んでください!
とにかく漫画がすごいので、どこが凄かったのか紹介していきます!
設定が凄い
メイドインアビスの設定は物凄く練られています!
その設定はアビスについてだけじゃありません!
- アビスの生態系
- 世界観の設定
- 動植物の設定
- 遺物の設定
- 人物の設定
全てに設定がつけてあって、漫画版だと合間合間に設定が少し載っているページがあります。
それが凄く面白い!
この作者つくしあきひとは、商業作品はメイドインアビスが初めてで、それまでは同人誌をやっていたんですね。
何で、こんなに設定を練られるのかには、作者つくしあきひとのイラストの描き方に秘密があると思います!
イラストって書き方が色々あると思うんですかけど、つくしあきひとはイラストに設定を入れ込んで描きます。
一枚の絵にさえ、設定を入れ込んで描くタイプなので、漫画を描くとなったらトコトン設定を練るタイプだって事です!
絵が凄い
『メイドインアビス』(2) 9話「深界一層アビスの淵」P.8より
絵が凄いんですよねー
漫画版を読んだ人だと分かると思うんですけど、書き込みが凄いです。
書き込みが凄いと、読み難くなりがちなんですけど、つくしあきひとの絵では読み難くなっていません。
何でかって言うと、全編カラーをつけた後に白黒刷りにしたかのような濃淡のつけ方にあると思います。
この漫画を見たときに、何でこの絵柄なんだろうかと思う人がいると思います!
このちょっとロリコンっぽい絵柄にも意味があります。この漫画は、テーマが哲学書並みのテーマで、当然描写も過酷。
読んだ人なら分かると思います!この絵柄じゃないと読み進められない!笑
アニメでやったのは原作の3巻まで。現在7巻まで発売していますが、4巻以降が物凄いんですよ。
3巻までも、凄いことやっているんですが、それが加速していきます!
本当に読み進めるのは、大変。この絵で良かった!笑
哲学書として読む
『メイド・イン・アビス』の凄いところはテーマ性。
物凄い深いテーマがいくつも出てくるので、哲学書として読むことができます。
可愛い世界観だからこそ、描けるものかもしれません。
家族観
いくつかの家族が出てきます。
それぞれの家族感が異なっていて、どの価値観も世界的にはあるんでしょうけど…なかなか理解できないですねー
- リコとライザ
この二人の家族感が一般的な家族感だと思います!
この二人は直接の思い出は全くありません。思い出を作る前に、離れ離れになってしまったためです。
ただ、お互いを思いやるエピソードが豊富にあります。コレって、なんの見返りもなく相手に好意を向けるっていう家族愛そのものですねー
家族とは、血縁関係であるとしたのが、リコとライザの家族感です!
- ベルチェロ孤児院
孤児を引き取って、教育と食事と寝床を与える代わりに、労働をさせるというシステムになっています。
ここの孤児院の子供達は家族ですね。子供達は本当に絆が強いです。相手のことを思いやり生活している様が描かれています。
ただし、孤児の集まりなので、血縁関係はありません。
家族とは、血縁ではなく、生活共同体だとするのが孤児院という家族感ですね!
- 黎明卿ボンドルドとプルシュカ
日本に住む大葉せんせいは、なかなか理解できない家族感です。
プルシュカは、ボンドルドが養子として引き取った女の子です。なんで引き取ったかというと、完全に利用するためです。
日本では、子供に働かせて楽をしようとする親って少ないと思います。ただ、海外のドキュメンタリーなんかを見ると、子供を労働力として利用している親がいるんですね。
ボンドルドとプルシュカの家族感は、「子供は親に奉仕するもの」となっています。
一つの漫画で、こんなに多くの家族感を提示してくれるって凄いですよね。
生と死
この漫画、生きるとは、死とは何かを問うてきます。
というのも主人公のリコは、作中で一度死んでいることが明らかになります。
リコは遺物の効果で、一度死んでから蘇ったとされているんですが、
その遺物を使うと、他の生き物でも生き返って、アビスの中心に向かって動き出す。
リコはアピスの底向かうことを目標にしているため、「お前の行動原理は何だ?」「遺物の効果じゃないのか」と問われます。
お前は、本当に生きているのか?
反射的に動いているだけじゃないのか?
そのうち動かなくなるんじゃないのか?
生きていることと、死んでいることの違いについて考えさせられます。
尊厳死
ミーティのことですね。
作中で出てくるキャラクターのミーティは、不死の体を持っています。
ミーティは意識はないんですが、反射的な反応はあります。
このミーティは、一人では全く生活をしていけませんが、死ぬこともありません。
ミーティは、人間だったころ仲の良かったナナチに世話をしてもらっているんですが、ナナチはミーティを殺すことを決断します。
ミーティは、いつか世話をするナナチがいなくなった時、生物としての生活をしていけません。
それを考えると、尊厳を持ったまま殺してあげるのがミーティにとっても良いのではないか?とナナチは考えたんですね。
ただ、意識はないにしても、反応のあるミーティを殺しことは、物凄い葛藤がありますよねー
コレって、現代でもある問題ですよね「尊厳死・安楽死」の問題です。
コレをファンタジーの漫画で描くって、かなり高度な事をやっていると思います。
価値交換
6巻と7巻のテーマですね。
「成れ果て」という人たちが出てくるですが、この人たちが街で行なっている活動が価値交換。
価値交換って、経済活動のことですね!
人の価値を奪ってしまったら、清算しなきゃいけないとか
何か価値を持っていないと、何もできないとか
現在の資本主義社会をデフォルメした形で見せてくれるんですが、デフォルメされているがために資本主義社会のエグさを表しています。
どうしたらこんな漫画を描けるのか?不思議になるぐらい面白い漫画です笑
まとめ、アニメ版より漫画版が面白い
「メイド・イン・アビス」はアニメもあります!
大葉せんせいは、アニメと漫画の両方を見ました!
どっちがオススメかというと断然漫画です!アニメも、もちろん面白いんですが…
何で漫画の方がオススメかというと、
- 漫画の合間に、少し設定を公開しているのでソレを楽しめるから。
- 絵が細かくて、かなり書き込まれているから。
- アニメ化していない、4巻からが異常に面白いから。
ということがあるので、漫画版をお勧めしています。
3巻までしかアニメ化していないんですよねー、3巻までも凄い面白いんですが、4巻以降が凄いんですよ!
なので、アニメの続編を作って欲しいんですが、どうなんでしょうか?
と思って調べたら既に続編が決定していました!
1期以降のストーリーの面白さは異常です。笑
みんなで『メイド・イン・アビス』を盛り上げていきましょう!!
『メイド・イン・アビス』を応援していきます!
それでは、大葉せんせいでしたー