
なんでブルーレイ・DVDって、海外版の方が安いんでしょう?
安いだけならまだしも、特典が豪華なものまであります。
えっなんで?
なんかちょっと、不条理な気がします!笑
なので今回は、ブルーレイ・DVDが海外版の方が安い理由を考えます。
「需要と供給」説
1つの理由が需要と供給のバランスでしょう。
経済学的に、物の価格が決定されるのは需要と供給の均衡点だとされています。
需要と供給の均衡点は、地域によって変わるのものです。
つまり海外では日本人ほど、アニメ作品の円盤に高いお金を出して良いと思っている人が多くないということでしょう。
だから、価格が低いんでしょう。

「物価違う説」は、間違い
もちろん海外なので、物価が違います。
その物価の違いが、価格の違いになっているんじゃないか?という説があります。
しかし、物価説は間違いです…
ビッグマック指数
物価を比較するときによく使われるのが、ビッグマック指数。
世界のビッグマックの価格で、物価を図る試みです。
これによれば、
- 北米のビッグマックは605円。
- 日本のビッグマックは390円。
北米のビッグマックは、日本のものより1.5倍の価格ということ。
「いや、大きさが違うじゃん」という人もいると思いますけど、それも違います。
カロリーを比較してみると
- アメリカのビッグマック…540キロカロリー
- 日本のビッグマック…524キロカロリー
…あんま変わらない。
つまり大きさも、ほとんど同じだってこと。
ビッグマック指数の前提を踏まえて、円盤の価格を比較してみたいと思います。
『千と千尋の神かくし』のBlu-rayをAmazonの価格で比較します!
北米版…2000円くらい
日本版…6000円〜7000円くらい
日本版の方が4000円〜5000円ほど高いですよねー。笑
ビッグマック指数から考えると、物価は北米の方が高いので、物価が円盤の価格に反映されているという説は否定されました!

日本の円盤は「制作費を上乗せしてる」説
なんで日本の円盤が高いのかという理由に、日本で発売されている円盤は、制作費を回収するものという考え方があるそうです。
つまりアニメの製作委員会は、日本の売り上げだけで、収支をプラスもしくはプラマイ0にしたいのです。
なので、日本版は高くなってしまうそう。

海外の売り上げを、予想するのは難しい
なんで日本の円盤の売り上げだけで、収支を考えるのかというと、海外版の売り上げを読むのが難しいから。
日本での円盤売り上げを予測するのも難しいことです。それが海外ともなれば、正直予測するのは不可能。

海外の売り上げという不確定要素を収支にいれて予測しておくと、予想が外れて痛い目にあうってことです。
海外版は売り上げが予想できないので、比較的予想しやすい日本だけで採算をとろうとしているのです!
海外版は、普及版!
海外版は、画質が悪いという意見もあります。
アニメの海外版のブルーレイ・DVDって、日本のものに比べると話数がいっぱい入っています。
つまり1つのディスクに、詰め込んでいるので、画質を落としていることがあるのです。
つまり海外版のディスクは、安い・画質が悪い・話数がいっぱいの普及版ってこと。
本でも、最初にハードカバーの高いやつがでて、数年後に文庫版っていう安いバージョンが出ますよね。
ゲームハードも、最初に通常版を発売して、数年後に機能を削った普及版を発売します。
海外のブルーレイ・DVDも、普及版として売られているんです。

なんで普及版を売るのかっていうと、知名度が上がれば、グッズなどでマネタイズしやすいから!
まとめ、海外版を買った方が圧倒的にお得か?
こう思う人がいると思います。「海外版の方が安いんだったら、海外版の買ったほうがお得じゃん」

ただし問題があります。海外版には、制作費代を乗せていないということ。
つまり海外版の購入では、制作側は潤わないってことです。
そうすると、続編の製作をしないとか、製作の次回作のクオリティが下がるとか、ファンにとってもマイナスになってしまうんですよね。

製作にお金を落としたいんですが、そこで1つ問題があります…
それは、海外版の方が特典が豪華なことがあること。
大葉せんせいの買った『千と千尋の神かくし』でも、海外版の方が特典が豪華でした。
海外版は、日本版にはない映画公開時にテレビで放映した密着映像が入っています!

ファンとしては、特典映像も集めいですよね。ただ、制作側にもお金を落としたいという心理もあります。
なので、ファンであれば日本版と海外版の両方を買うのが良いと思います!
単純にどっちを買えば得ということじゃないんですよね…
それではー大葉せんせいでした!