3大欲求ってありますよね。
- 食欲
- 性欲
- 睡眠欲
の3つ。
この3つの欲求が、人間が1番求めているものということとされています。しかし大葉せんせいは、その3つよりも承認欲の方が大きな欲なのではないかと考えています。
特にSNSが発達して、承認欲が手軽に満たせるようになった現代では、いっそうその傾向が強まっているんじゃないかと。
承認欲求が3大欲求を上回る例
例えば、韓国のゲームをしすぎて死ぬという事件も、3大欲求よりも承認欲求が強かったらではないかと。
韓国 でネットゲーム依存が問題化したのは、PC房(バン)と呼ばれる24時間営業のネットカフェで02年10月に起きた事件だった。
24歳の男性がPC房で多人数参加型の オンラインゲーム に没頭。トイレに行く時とたばこを買う時以外の86時間、ゲームを続けた末に死亡した。長時間同じ姿勢で下半身がうっ血して死にも至る「 エコノミークラス症候群 」だった。
朝日新聞デジタルより
ということで、なぜ死んだかっていうと、水分を摂取しなかったことに加えて、同じ姿勢を続けたことによる血行不良みたいですね。
で、不思議に思うのは、なんで死ぬまでゲームをやり続けたのかってこと。彼は自分の命に危険が迫っていることにすら気がつかない(もしくは死を無視した)ほど、ゲームに熱中していたということになります。
普段の生活で、命を投げ出してまで手に入れたいものなんてありますか? 大葉せんせいにはありません。
しかし命と引き換えに達成したいことを質問されたら、「アカデミー作品賞の映画を撮りたい」とかですね。
命と引き換えに手に入れたいものっていうのは、おそらくほどんどの人が「偉業」なんじゃないかと。
言ってしまえば、多くの人から称賛されるようなことが達成できるなら人って命を投げ出すんじゃないかと考えます。
命を投げ出すってことは、3大欲求に囚われないってこと。
つまり韓国のバンさんにとっては、3大欲求の生命維持的な欲求よりも、承認欲求の方が大きな欲求になっていたと言えます。
大葉せんせいも韓国のバンさんほどではないにしても、ゲームで承認欲求を満たしたことがあります。
大学生のとき「ディズニーツムツム」というスマホゲームにハマって、ランキング上位を目指して毎日時間を投下していました。
「ディズニーツムツム」は、ラインの知り合いとランキング形式で競えるので、承認欲求を満たすのに丁度よかったのです。
承認欲求を満たすためにゲームをするのって、ソシャゲと言われるようなスマホゲームで多くの人が体験している経験ではないでしょうか。
少し前の時代では、個人が承認欲求を満たすのは大変だった
ネットが一般的になる以前は、承認欲求を満たすというのは難しい行為でした。
例えば、個人が多くの人から称賛を得る方法は限られていて、ものすごく出世するとか、著名人になるくらいしか手がありませんでした。
つまり一般的な個人が承認欲求を満たすためには、企業の中で出世するのが一番簡単だったのです。
しかし現代では、ネットが生まれ、SNSが生まれました。SNSを使えば、何万人もの見ず知らずの人と簡単に繋がることができます。
ネットが生まれ、個人が承認欲求を満たすことが、より身近になったということです。
そのせいで承認欲求を求めるという行為も一般的になりました。
「インスタ映え」なんて言葉が一般化したのも、承認欲求を求める人が増えたことを示しているのではないでしょうか。
これからの娯楽は、時間潰しから承認欲求満たしになる
大葉せんせいが思うに、最近の「時間をどう潰すか?っていうのが人類の悩み」になっているんじゃないかと。
現代人は、労働時間がどんどん減っています。「働き方改革」で、労働時間は益々減っていくでしょう。さらに家事労働はロボットに置き換えられるので、個人の自由な時間はどんどん増えていきます。
そうなると余暇時間が増加します。
今までであれば、時間を潰す代表的な方法がテレビであったり、YouTubeや音楽だったりました。
しかし今までのの時間潰しには弱点があります。それが承認欲求を満たしづらいこと。
テレビなんかは、どうしても受け身で楽しむしかありませんからね。
受け身のエンタメって見てる間は楽しいんですけど、見終わってから思い返すとものすごくムダな時間に思えてしまうんですよね。
なので現状の受け身なエンタメっていうのは、減っていくんじゃないかと。
そのかわり増えていくのが、承認欲求を満たせるようなメディア。例えばSNSだったり、YouTubeの投稿だったり。
エンタメを開発している人は、これからは承認欲求を満たせるメディアを作ることが求められそうです。