最近、箱根駅伝で使われたナイキの厚底スニーカー「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」が、世界陸連が使用禁止にして話題になりましたよね。
以前には、競泳で新記録を出しまくっていた水着レーザーレーサーが使用禁止になりました。
この流れって、人間が作り出した物が悪であるっていう、ターミネーターとか、マトリックスの思想なんじゃないでしょうか?
映画のターミネーターでは、ロボットが人間の敵対勢力として現れます。マトリックスでも人間を管理しているのが機械でした。
なんで人間は、自分たちが作り出したロボットと敵対するという未来を想像するのでしょうか。解説していきます。
機械は人間に反旗を翻すのだろうか?
ターミネーターやマトリックスでは、ロボットが人間と敵対しています。
マトリックスでは、人間はエネルギーの発生源として利用されていたりします。
本当にこんな未来が来るのでしょうか。
正直言っちゃうと、プログラムの組み方次第ではあり得るなーなんて個人的には思っております。
AIが、人間を滅ぼしたほうがいいと結論を出したなんてニュースが定期的に出てきたりしますよね。
例えば、地球環境をなんとしてでも守るAIに兵器使用の権限が与えられたら、人間は攻撃されて絶滅するかもしれませんよね笑
なんで人間は、ターミネーターやマトリックスみたいに機械を敵対視しているのでしょうか。
それには理由があるので、詳しく語っていきます。
社会主義的な思想〜ラッダイト運動
人間が機械を恐れるのは、今に始まったことではありません。
産業革命以降、人間は機械を恐れ続けています。1811年からイギリスで起こったラッダイト運動では、労働者階級の人たちが、機械を打ち壊す運動が起こりました。
なんでこんな運動が起こったのかというと、仕事が機械に取られてしまうことを恐れたことと、資本家が機械を独り占めしているから。
さらにアメリカでは、ジョンヘンリーという黒人が機械と対決したという伝説があります。
ヘンリーは大きくて強い人として生まれた。彼は西部へ山を渡って 鉄道 を延長する、彼は最も素晴らしい「ハンマー使い」になった。機械の力が人の力に取って代わり続け、鉄道の所有者が 蒸気 で動くハンマーを購入した。これは黒人労働者が行っていた仕事を機械にさせようという事だった。彼と彼の仲間の職を確保するために、ジョン・ヘンリーは 蒸気ハンマー との対戦に挑戦した。ジョン・ヘンリーは勝利したが、勝負の直後、彼は 心臓麻痺 を起こし死亡した。
ジョンヘンリーの伝説から分かるのは、結局人間は機械には勝てないということ。
なんでこんな物語が生まれたのかというと、やっぱり人間の機械への恐れ、仕事が奪われて、労働者階級が貧困に向かっていくんじゃないかという思想があったのです。
人間は、未来の予想が苦手。現状のロボットに仕事が取られたということに注目してしまう。
ラッダイト運動やジョンヘンリーの物語から、人間は仕事が機械に奪われると予想していたことが分かります。
しかし現在、機械はどんどん発達していますが、人間の仕事がなくなったでしょうか?
完全に、人間の仕事が機械に取られてしまうということは、今のところありません。
なんで19世紀の人間が、人類が機械に仕事が奪われると予想したのかというと、未来の予想が出来ていなかったから。
人間は、明日の自分の感情も分からないほど、未来の予想が苦手です。
たしかに19世紀にも、1部の仕事は機械に替えられるという現象が起きていたと思います。
人間は、未来のことよりも、今起こっている現象に目が行きがちになってしまいます。
例えば、現代でも人間の仕事の1部が機械化され続けていて、スーパーのレジなんかが自動化されつつありますよね。
まとめ
ということで、なんでターミネーターやマトリックスのように人間が機械を恐れているのでしょうか。
それは機械に仕事が奪われて、労働者が貧困に陥るんじゃないかという予想をしてしまったから。
たしかに現代でもレジなどの仕事は、どんどん機械化されています。
仕事が奪われるという予想を建ててしまうと、機械が人間に悪いことをもたらしているという印象を持ちます。
この印象が増幅していって、ターミネーターやマトリックスの思想が生まれたのではないかと。
ただ一部分を見れば、たしかに機械が人間の仕事を奪っていますが、機械が完全に人間の仕事を奪うためには、ロボットがロボットを作るロボットを自動で設計し作成する必要があるので、かなり先になるかと。