『サザエさん』を見ていて疑問に思っていることがあります。
大葉せんせいの小さいときは、カツオのヒロインというと、かおりちゃんだったんですよね。しかし最近サザエさんを見てみると、ヒロインは早川さんになっています!
考えてみたいと思います。
ヒロインが変わった
大葉せんせいが小学生の時は、カツオのヒロインといえば、かおりちゃんでした。そのときは、早川さんはモブだったんですよね。
公式でも早川ってなっているんですよね。一方で、初期からヒロインだったかおりちゃんは、「大空かおり」というフルネームが存在します。
というのも、早川さんは原作には、1コマしか出てきません。早川さんがどんな場面で出てくるのかウィキから引用します。
原作での登場はわずか1コマで、父親と歩いているときに「ハヤカワさん」とカツオに声をかけられたが無視して過ぎ去るという役割だった
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なぜヒロインが交代になったのか?
なんでヒロインが、かおりちゃんから、早川さんに変更なったのかを考えていきます。
時代説
かおりちゃんって、かなり女の子女の子していて、いまどき現実ではみないようなキャラになってしまっているんですよね。
「ディズニープリンセスの恋愛観の変化」という記事でも書いたんですけど、ここ数十年で女性の立場というのは、大きく変化してきました。
日本でも、昭和時代までは、女性っていうのは家を守る存在で、あまり外の世界には出ないことは当たり前でした。つまり昭和の女性像が、かおりちゃんと早川さんのどちらに近いかというと、かおりちゃんなんですよね。
しかし平成を30年ほど経て、令和時代に突入したワケですから、社会の女性像も大きく変化しています。
まだまだ男女平等が完全に確立されているかというと、難しい問題ではありますが、少なくとも女性が家を守るというような考え方が古くなっているのは、みんな認識しているように思います。
令和の女性像は、昭和に比べて、自由で活動的になっています。つまり現代の女性像を考えたときに、『サザエさん』のヒロインは、かおりちゃんではなくて、早川さんなんですよね。
『サザエさん』のテーマである「日本の一般を描く」を忠実に守っていると言えるでしょう。これが時代説でした!
話作り説
『サザエさん』は、すでに50年以上やっています。50年もやっていると、話作りでやっていないバリエーションがなくなってしまうんですよね。
波平で話を広げても、マスオで話を広げても…決してキャラが極端に少ないこともないんですけど、やりつくしてしまっています。
かといって、そこらへんのアニメのようにバトルを入れたりというテコ入れもできません。
キャラの立ち位置変更は、ヒロインをかおりちゃんから早川さんにしたことですね。
かおりちゃんというヒロインは、昭和のマドンナ像なので、なかなか使い勝手が悪く、週末アクティビティに出かけたみたいな話を作りづらいキャラクターです。
その点は、早川さんは元々スポーティな見た目をしていますし、週末にアクティビティに出かけてもなんの違和感もありません。
あとキャラの変更は、ワカメちゃんの友達「堀川くん」ですね。大葉せんせいが子供のときは、普通の優等生キャラクターでした。しかし最近では、すっかり頭のおかしいキャラクターとして定着しています。
「堀川くん」が頭がおかしくなった話も、今後記事にするかもしれません。これらが話作り説でした。
なぜヒロインが変化したのか、まとめ
なぜ『サザエさん』のヒロインが変化したのかを考えてみました。
- 時代説
- 話作り説
を考えてみたんですけど、多分どちらも正解なんじゃないかと。
単発の要因というよりは、複合的な要因で、ヒロインが早川さんになったのでしょう。
サザエさんも時代とともに進化しているってこと
今回『サザエさん』を考えていて、気づいたのは『サザエさん』スゴいってこと。
今回特に『サザエさん』スゴいって思ったのは、時代に合わせて『サザエさん』も進化しているだなーということ。
Amazonプライムビデオで、1969年のサザエさんを見ることができるので、各キャラを現代と比較してみました。

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これが時代の変化なんですね〜。
この変わりようは、時代の変化とともに、内容を調整してきてるってことですよね。『サザエさん』って、こんなに面白いものだったんですね。