
大葉せんせいは、アニメが好きです。
特にディズニーとか、ピクサーは大好き。
今回は、話題のピクサーのひみつ展に行ってきたので、そのレポート記事です。
アニメ好きなら行くしかないレベルの展示の数々でしたよ!
ピクサー展に行くまで
ピクサー展のレポートにサッと入れば良いんですけど、その前に行くまでに重要な情報を紹介しておきます。
ピクサー展の料金は
- 大人 1800円
- 高・大生 1200円
- 4歳から中学生 600円
- 65歳以上 1500円
でも大人は、前売り券を買っておくと割引があります。前売り券は、1500円。
1人300円もお得なので、ぜび前売り券を買いましょう!
買えるコンビニは、ローソンとセブンです。
待ち時間
もう1つ語っておくべきことは待ち時間です。
大葉せんせいが行ったのは、開催してスグの日曜だったので、結構混んでいました。
なんと入場までに、30分待ちでした。
ピクサーのひみつ展は、開催期間が長いので、もう少ししたら落ち着くかもしれません。
そして、入場までが混んでいただけで、展示自体はそこまで混んでいる感じはしませんでした!
CGアニメを徹底的に解説
ピクサーのひみつ展が、どんな展示かというと…ピクサーのCGアニメがどうやって作られているのかを解説してくれている展示です。
この展示すごい面白くて、上手くアニメ作りのサイエンス部分を説明してます!
どういう展示があるのか、製作工程順に紹介しますね
モデリング
まず映画製作が決定すると行われるのが、モデリング。
キャラクターの形をパソコン上で作っていく作業ですね。
ピクサーでは、キャラクターを作るときは、まずキャラのイメージ図を描いて、それを彫刻にします。
その像を3Dスキャンして、パソコンにより込みます。そこからまた、細かい調整作業があるんです。
そんなこんなで、3Dモデルができたら次はリギングです。
リギング
リギングとは、簡単にいうと、キャラクターの3Dモデルに骨を入れる作業です。
そのキャラの中に入れる骨のことをリグと呼ぶのです。
この骨を入れることによって、キャラクターのどこに関節があるか、可動範囲はどこまでかが、決まって、より生物らしくなります。
ただリギングが凄いのは、ただ骨を入れるだけじゃなくて、リグと体を部位を連動させることにあります。
生き物って骨が動くと、骨の周りの体の組織を動きますよね。
例えば人間が笑顔になって、口角を上げると、連動して顎の皮膚が突っ張って、頬が膨らみ、目尻にシワができます。
1つの動作をすると、他の部位も連動して動くようにするのがリギングの役目になります。
サーフェイス
サーフェイスは、日本語で言うと、表面という意味。つまりキャラクターの表面の質感を再現することです。
例えば、このウォーリーの写真を見てください。
ウォーリーの表面は、傷がついていて、汚れていて、錆びていますよね。
この質感を再現するのが、サーフェイスという作業になります。
こういった汚れを自然に見せるには、かなりの工夫がいるそう。
この汚れのつき方も、パソコン上でシミュレートして、パラメータを変化させると変えられるようにプログラムされているそうです。
見ているだけで、大変そうな作業でした。
セット&カメラ
セット&カメラは文字通り、セットの配置ととカメラの配置や画角を決めます。
どんな場面になるかだけを決めておいて、3Dでセットを組んで、カメラをどこに置くか決めます。
ここのセットで感動したのは、セットのプログラミング。
例えばこの草原のセットは、プログラムによって自動で草が生えてきます。
草の生え方のパラメーターを動かすことで、生え方を調整できるのできます。
何で、こんな感じで簡単に見た目を変えられるのかというと、プログラミングをしてあるからなんですよね。
アニメーション
アニメーションとは何かというと、3Dのモデルに演技をつけることです。
アニメで演技と思うかもしれませんが、アニメは演技の塊です。
3Dモデルを人形だと思えば、わかりやすいかもしれません。
人形を使ってストーリーにしていかなければいけないので、人形を操る人が必要です。
その人形を操るってことは、演技をさせるってことですよね。
例えば、こういったキャラクターの表情を作っていくのも演技の1つです。
下の画像は、マイクが驚いていますよね。こんな風に3Dのモデルを驚いた表情にするのが、アニメーションと呼ばれる工程です。
つまり全てのシーンに演技をつけなければいけないので、アニメは演技の塊ですよね。

シミュレーション
シミュレーションっていうのは、アニメーションの世界に物理法則を再現することです。
そんなん物理エンジンを搭載すればいいじゃんと思うかもしれませんが、それは間違いです。物理エンジンなんていうのは、ピクサーアニメの後追い技術でしかありません。
最新の物理エンジンは、ピクサーアニメに搭載されているんです!
CGの水の流れも、ビルの崩壊も、木の揺れ、雪、風、爆発、全てのシミュレーションをピクサーが開発してきたといっても過言ではありません。
つまりシミュレーションの工程がないと、髪も揺れないし、服もカチカチ、ということでアニメにならないんですよね。
これらのシミュレーションで大事になってくるのは、数式です。
- 服の動きは、この数式で表現する。
- 川の流れは、この数式で表現する。
- ゼリー人間は、この数式で…。
みたいに全てを数式で表しています。
アニメを作るっていう作業が、こんなに高等な数学が使われているということに驚きました1
ライティング
ライティングは、その名の通り照明のこと。
CGアニメにとっても、照明が大切になってきます。
例えば、このドリーの照明だと、夜の月明かりの海でしょうか?
CGの正解では、太陽の位置まで考えて照明を置かないといけません。
しかも、その太陽の光が海の中に入ってくるとどうなるか?
その海の光が、ドリーに反射するとどうなうのか?
考えることは無限にあるといってもいいくらい、照明について奥が深いことがわかる展示でした。
レンダリング
そして、最後にレンダリングです。
レンダリングとは、CGを1コマずつ画像にする作業。
ピクサーのアニメーションは、1秒で24枚の画像を繋げて作られています。
その1枚をCGから画像として抜き出すのですが、これがまたすごい大変。
パソコンに1ピクセルごとにどんな色になるのか計算させなければいけないので、ものすごい時間がかかります。
例えば、この『インサイド・ヘッド』の1コマなんですけど、この画像をパソコンにレンダリングさせると33時間かかります。それもピクサーにおいてある、レンダリング用の超高性能コンピュータを使ってですよ!笑
1つの映画を作るのに、レンダリング時間は、気の遠くなるような時間が必要なのだそうです。
これらの工程を経て、ピクサーはアニメを作っているのだそうです。
これらの工程を体験しながら、学べるので、ものすごい面白い展示でした!

体感できる展示がすごい。
『ピクサーのひみつ展』の何が楽しいのか?
それは…体感できる展示がすごいということ。
今までにもピクサーの展示ってありました。でも今回の展示は、今までの展示とは決定的に違います。
今までの展示は、見るだけの展示が多かったですよね。
でも今回の『ピクサーのひみつ展』アニメーションを作る工程を体験できるんです!

これすごいんですよね。
例えば、
- モデリングならブロックを組み合わせるとか、
- アニメーションなら表情を変えて遊べるとか、
- セット作りなら草の生え方のシミュレーションとか。
なんか「体験型って、子供っぽい」って思ったかもしれません。
しかし、大人でもめっちゃ楽しめたのでオススメです。もちろん、子供も楽しめますよ。

それくらいアニメに興味が出る展示でした。
まとめ、アニメ好きは行かなければいけない。
『ピクサーのひみつ展』がすごいということを語ってきました。
この展示、本当にすごくて外国人も沢山来ていました。
確かに、外国から来るくらいの価値がある展示だと思います。
ピクサーアニメって、普通にみていても、ストーリーが面白いですよね。
ただ、この展示に行くと、倍楽しめるのです。
というのも、ピクサーの映画の技術的にすごい点がわかるから。
ストーリーに加えて、技術を楽しめるんですよね。
つまり、『ピクサーのひみつ展』に行くか行かないかで、映画の面白さが倍違うということ。

開催期間も9月までと長めなので、絶対に行ってください。
行かないと後悔しますよ!
それではー、大場せんせいでした。