
最近って、知識よりも検索力の方が大事という意見がありますよね。
大葉せんせいは、検索力よりも知識の方が重要だと考えています。
というのも、検索して得られる知識からは、新しいアイデアは生まれづらいのです。
さらに、そもそもネットの情報には新しい考え方は無いのです。
知識より検索力の方が大事という意見は、ホリエモンとかが言っています。
そかなー?これから必要とされるのは検索力とか人脈力だと思うけど QT @picard_1701d
今回のはダメかと。なんでも持ち込み可、でも、その人の知識または考え方が問われるわけで、外部と通信して別の人が答えるのは試験の意味がない。まぁ、さらに別の方法が必要な時代なのかもし— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2011年3月3日
そもそも検索ありきのテストを作れば良いじゃんという話は置いておいて。
問題解決能力として、検索っていうのは、弱いんですよね。
なんで検索力より知識が大事なのか、解説していきます
アイデアは、知識の連携から生まれる
検索力より知識が大事な理由①が、アイデアは知識の連携から生まれるというのがあります。
アイデアが知識から生まれるというのは、以前の記事でも解説した通りです。
どういうことか、アップルのスティーブ・ジョブズが講演で言っていた創造性から解説します。
ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で行なった公演で、こんな発言をしました。
ジョブズ「点と点を繋げろ」
この発言の意味は、一見関連のなさそうなモノを繋げて、新しいモノを作り出せということ。
例えば、iPodも、iPhoneも、全く新しい発想ではなくて、既存の知識の組み合わせによって生まれたと言われています。
もう1つ例を上げると、イチゴ大福からもアイデアが、既存の知識の連携から生まれたということがわかります。
というのも、大福も、イチゴも、ずっと昔からあるものですよね。
でもイチゴと大福が一緒になったのは、昭和の話です。
一見ありふれた物であっても、組み合わせ次第で、ものすごい大きな発明になるのです。
つまり自分の持っている知識を連携させることによって、新しいアイデアが生まれるということになります。
なので検索しないと分からないという状態では、知識が自分の中にないので、知識を連携させようにも、思いつけない可能性が高いということになります。
例えば、キュウリに味噌をつけて食べるという発想で考えてみます。
キュウリと味噌をもともと知っていれば、キュウリの味と味噌の味が合いそうだなって、考えるのは簡単ですよね。
それに対して、キュウリは知っていて、味噌を知らないとすると…
まず初めに、「キュウリに、しょっぱくて風味が豊かな調味料をつけたら美味しくなりそうだな」と考え始めます。
その次に「ちょっと検索してみるか…醤油・味噌・豆板醬・…なるほど片っ端から試すしかない!」となるワケです。
どっちの方がアイデアが浮かびやすいか、明らかですよね。
なので検索して分かる力というよりも、知識の方が重要なのです。
ネットにある情報は、誰かが発信した情報。
検索力よりも知識の方が大事な理由②は、ネットにある情報が新しい情報ではないというのがあります。
実はネット検索って、最新の考え方は出てくるのですが、新しい考え方は出てきません。
というのも、ネットの情報は、すでに誰かが発信している情報だからです。
誰かが考えて、文章にしたものがネットで発信されるので、全く新しい考え方がないのは当たり前ですよね。
つまりネットには、世界初の考え方はないのです。
最新の情報をネットで見つけた時点で、その考えを持った人が他にいるってことになります。
なので新しい考え方を求めている人は、ネットで検索しても意味がないってこと。
新しい考え方を手に入れるためには、先ほども言ったように自分から生み出すしかありません。
そうなると、新しい知識を発想するには、知識としていろんな考え方を蓄えて、その知識と違った知識を連携させるしかないのです。
知識0、検索力100の人と会話できるか?
検索力の方が大事というのなら、知識0検索力100の人がどんな人になるか考えてみます。
まず知識0検索力100の人と会話できるでしょうか?

だって「安室奈美恵が復帰するだって」と投げかけても、「ちょっと待って、安室奈美恵を検索するね」となるワケですよ。
会話って、前提の知識を土台にしているので、知識0検索力100の人とは会話出来ません…
逆に知識100検索力0の人とは、会話が出来ます。


みたいな感じて、話を上回ってくるのはウザいですが、会話はできます。
じゃあ仕事ではどうでしょうか?
知識0検索力100の人は、問題に直面したとき、まず検索します。
その結果、答えは見つかるでしょうか?
たぶん見つかりません。
というのも、直面している問題と同じ問題がネットに載っている可能性は、ものすごく低いから。
なので仕事においても、知識0検索力100の人は、あんまり役に立たないでしょう。
それに対して、知識100検索力0の人は、問題に直面したときに、考えます。
自分の持っている知識で、対処出来ないかを。
そうやって考えてるうちに、この知識とこの知識を同時に実行すれば良いのでは?という風に、柔軟にどんな問題にも対処できるのです。
小さい問題とか、議論され尽くした問題の解答については、ネットにたくさんあるので、検索力で解決できるかもしれません…
と言っても、検索力は大事。
検索力より知識の方が大事という話をしてきたんですけど、いっても検索力も大事です
いくら知識があるといっても、なんでも知っているということはありません。当然分からないことがもあるワケです。
そうすると、その分からなかったことを調べるですけど、現代で1番手っ取り早いのが、ネット検索です。
なので検索力より知識があった方が良いんですけど、知識に加えて検索力もあると最強ですよね。
例えば、テレビディレクターの方が、ダムについてのテレビ番組を作るとします。
でも自分は、ダムについての知識が全くないとしたら、ダムの知識のある人に話を聞きたいですよね。
その場合、自分と関係がない人を見つけるのには、ネットとか、SNSがすごく便利です。
まあ、なので検索力も使いようによっては、かなりの力を発揮します!
【まとめ】知識は、検索力を凌駕する
昨今、知識よりも、検索力の方が重要という話がありますよね。
確かに、検索力も大事です。
ありふれた問題であれば、検索すれば一発で解決することもあります。
でも本当に難しい問題は、ネットに回答がないことが多い。
さらに、そもそも誰も考えたことのない問題は、ネットに解決策があるワケがないんです。
そういった難しい問題・誰も考えたことのない問題は、自分で解決しなければいけません。
それらの問題を解決するためには、自分のアイデアで解決するしかないんですよね。
アイデアを生むというのは、知識を連携させることなので、知識を貯めこむことが重要なんですよね。
まとめると、検索も良いけど、本を読めってことですよ!
それでは、大葉せんせいでした。