
映画『スパイダーマン・ファーフロムホーム』を見てきました!
ということで、映画の感想と、見に行くべき理由を書いていきたいと思います。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった…
大葉せんせいは、アベンジャーズ のファンというほどマーベル作品を見ていないのですが、さすがマーベル&ディズニーという感じで最高の作品でした。
まずはネタバレなしで、どこが面白かったのか、書いてみます。
見るべき作品か?
まず『スパイダーマン・ファーフロムホーム』は、劇場に観に行った方が良い作品なのか?ということですけど…
結論としては、絶対に観に行くべき作品です!
単体で見ても、凄いことをやっている映画ですし、マーベルシネマティックユニバース(以下、MCU)としても面白い視点を持っています。
単体の凄いところは、後で紹介するとして、MCUとしての面白いポイントは、『アベンジャーズ エンドゲーム』で世界の人たちに5年の差が生まれて生まれてしまったこと。
『アベンジャーズ インフィニティウォー』で、消された人は、『アベンジャーズ エンドゲーム』で復活したワケです。そうすると、5年の間に消えなかった人たちは、5年の月日が経っていますが、消えてから復活した人たちは年をとっていないという、差が生まれるワケです。
それに加えて、『アベンジャーズ エンドゲーム』では、多くのヒーローが姿を消しました。
その5年の差とヒーローの消失という世界の混乱も、ちゃんと描いているところが、MCUフェーズ3最後の作品の理由なのかもしれません。
スパイダーマンシリーズは、マーベル初心者に1番オススメ
『スパイダーマン・ファーフロムホーム』は、MCU初心者にもオススメの作品です。
大葉せんせい自体、MCUをそんなに詳しいワケではないのですが、かなり楽しめました。
一緒に見た、MCUをほぼ観たことのない知人も楽しめたようなので、初心者にオススメできる作品ですね。
なんで初心者でも楽しめる作品になっているのか、解説していきます!
『スパイダーマン・ファーフロムホーム』は、いろんな要素を掛け合わせてあるので、誰でもどこかに必ず楽しめる要素があるのです。
その要素とは
- ジュブナイルモノ
- 紀行モノ
- ヒーローモノ
- アクションがすごい
- 親愛なる隣人(親近感)
の5つの要素です
ジュブナイル映画(青春モノ)
やっぱり『スパイダーマン』の楽しみ方は、主人公のジュブナイル映画として楽しむということ。
スパイダーマンは、高校生なので、メンタル的には、普通の子供なんですよね。
なので、普通のことで悩みますし、戦いも放棄しますし、恋もします。
今回の『スパイダーマン・ファーフロムホーム』も、全体の流れは、恋愛映画と言ってもいいほど笑。
恋愛で悩むスーパーヒーローって、かなり親近感がわきますよね。
紀行モノ
今回の『スパイダーマン・ファーフロムホーム』は、NYでもワシントンでもなくて、ヨーロッパに出かけます。
映画の前半は、かなり爽やかな紀行映画をやっています笑。
『スタンドバイミー』くらいの爽やかさがありますよ笑。
音楽も完全に、紀行ジュブナイルを意識していたので、「本当にMCUか?」と疑うほど笑。
その紀行ジュブナイル映画に、スーパーヒーローを絡めてくるので、「凄い!」と言うしかありません。
ヒーローモノ
『スパイダーマン・ファーフロムホーム』の面白いポイントは、紀行ジュブナイル映画に、スーパーヒーローという話を絡めているところです。
普通、ここまで要素を詰め込むと、話がしっちゃかめっちゃかになるもんですが、絶妙なバランスで、混ぜ込んであるので違和感がありませんでした。
あらためて、MCUスゴイぞって、思うストーリーの完成度でしたね。
アクションすごい
やっぱりマーベル作品で、欠かせないのがアクションですよね。
今回の『スパイダーマン・ファーフロムホーム』も、もちろんアクションがスゴイ。
大葉せんせいが、スゴイと思ったアクションの要素が2つあります!
1つ目は、スパイダーマン役のトム・ホランドが、実際にスーツを着てアクションをしていること。
普通に考えたら、スーツを着ているシーンは、スーツアクターが演技をすればいい話ですが、『スパイダーマン・ファーフロムホーム』は違います。
主演のトム・ホランドがスーツを着て、バク転をしているのです笑。
トム・ホランドは、器械体操の経験があるらしく、アクションもバッチリ。
めちゃくちゃ良いアクションシーンがたくさんありました。
2つ目のスゴイところは、カメラワークです。
スパイダーマンが、水のエレメンタルズと闘うシーン。
カメラが、縦横無尽に動き続けるスパイダーマンを追従して、撮影しているのですが、こんなカメラワークを見たことがありませんでした。
どうやっているのかというと、ドローン撮影です!
実は、ヴェネチアは、ドローン撮影に寛容な地なのだそう。
ということもあって、普段は取れないカメラワークになっています。
このアクションとカメラワークだけでも、傑作映画の仲間入りするのは、当たり前って感じがしました。
親愛なる隣人
なぜMCU初心者に『スパイダーマン』をオススメするかというと、規模がちっちゃいから。
他のMCU作品って、宇宙的な脅威がとか、人類の存亡は…みたいなレベルの敵が出てきます。
そのレベルをいきなり見せられても、ちょっと冷めちゃいますよね。
でもスパイダーマンの敵って、ちょっとヤバいやつくらいの敵なので、話に入っていきやすい!
水人間とか、炎人間とか、そんなんもんです。
スパイダーマン自身のヒーローとしてのテーマが「親愛なる隣人」なので、規模のちっちゃいヒーローなのでしょう。初心者は、それくらいが冷めないで見ていられる限界なんじゃないかと。
ということが、『スパイダーマン・ファーフロムホーム』が、MCU初心者にオススメの理由でした。
ここから先は、ネタバレも含むので、映画を劇場で見てから感想を読みましょう!
ここからがネタバレ

全力のミスリード
『スパイダーマン・ファーフロムホーム』には、全力のミスリードがありました。
大葉せんせいは、ニュースサイトで、今作の情報をチェックしていたんですが、完全にミスリードにハマりました笑。
どのサイトにも、今作が「指パッチンと時間遡行」で、パラレルワールドの扉が開いたことについての映画だとしていました…
これからMCUは、数多くのアメコミのように、パラレルワールド化していくのかと思いきや、そうじゃないという…
いろんなメディアが、ネタバレじゃなくて、ミスリードしているなんて、なかなか考えないですからね。
ネットニュースも、意外と捨てたもんじゃないのかもしれません。
ソコヴィア協定のゆくすえ
『アベンジャーズ エンドゲーム』で残された問題といえばソコヴィア協定でした。
ソコヴィア協定とは、『キャプテンアメリカ・シビルウォー』で、キャップとアイアンマンが対立するきっかけとなった協定です。内容は、「スーパーヒーローは、大きな力を持っているからこそ、その力を個人の判断で使ってはいけない。国連がヒーローの活動を全て管理すべきだ」というもの。
なので、ソコヴィア協定を受け入れなかったキャプテンアメリカは、逃亡生活をしていたワケです。
そのソコヴィア協定も、サノスによって世界の半分の人口が消えたことによって、機能しなくなりました。
ですが、サノスもいなくなったワケですから、またヒーローたちはソコヴィア協定に縛られるのか?という疑問が湧いてきます。一応スパイダーマンの中では、ヒーローたちが、ソコヴィア協定によって縛られているという描写はありませんでした。
ですが、ラストシーンのスパイダーマン批判によって、またヒーローへのバッシングが始まると、ソコヴィア協定が復活するのかもしれませんね。
新しいタイプの敵(ミステリオ)
『スパイダーマン ファーフロムホーム』は、今までとは違った、全く新しいタイプの敵でした。
ミステリオは、ホログラムとドローンを使って、ヒーローを演じきるという、ヴィラン。
正直、普通の人なのに、結構強いですよね。
スパイダーマンも1度は倒されかけています。
ミステリオの戦い方を観ていて、思い出したのが、『パプリカ』『うる星やつらビューティフルドリーマー』
どちらも夢の中のお話なのですが、どこからが現実で、どこからが夢なのかわからない世界で、敵と戦います。
相手の幻術の中にいるということが、こんなにも怖いものなのかと…
ミステリオの幻術っぷりもすごくて、アイアンマンのゾンビまで出てくる始末笑。
ミステリオの幻術戦は、すごいクオリティだったので、必見ですよ。
スーパーヒーローの最大の敵は、民衆
今回の『スパイダーマン ファーフロムホーム』が、どんなテーマだったのかというと、「人間の最大の敵は、人間だ」ということ。
今回の敵である、ミステリオも、特殊能力なしのただの人間でした。
そしてラストシーン、スパイダーマンは、ピーターパーカーだと身バレし、バッシングされていました。
民衆の情報の受け取り方によってバッシングされるというのは、かつてアイアンマンが、ソコヴィア協定を受け入れた流れと似ています。
あとスパイダーマンは、アイアンマンの弟子ということもあって、メンタルの病み方同じですよね。
なので、今後スパイダーマンは、民衆が自分をどういう目で見ているのかをものすごく気にすることになるのでしょう。
スパイダーマンの最大敵は、ヴィランズではなくて、民衆と言ってもいいでしょう!
「人間の最大の敵は、人間」というテーマは、南北戦争をしたアメリカだからこそ、なのかもしれません。
【まとめ】フェーズ4以降はどうなる?
ファーフロムホームとは、もちろんスパイダーマンがNYを離れてヨーロッパに行くという意味でもあるんですけど、アイアンマンとキャップテンアメリカのいない世界という意味でもあります。
アイアンマンとキャップテンアメリカの居ない世界というのを以前とは違う世界だと描いていました。
フェーズ3と4は、それ以前と、その以後で区分けされるような劇的な区切りになるのでしょう。
それだけに、フェーズ4がどうやって始まるのか、楽しみで仕方ありません!
大葉せんせいの予想していた、フェーズ4では、パラレルワールドの世界への扉が開き、なんでもありのアメコミ的な世界観に突入するのだろうと考えていました。
ですが『スパイダーマン ファーフロムホーム』を観た限りでは、パラレルワールドに突入することはなさそうです…
パラレルワールドは完全にミスリードで、ミステリオは普通の一般人だったワケです。
なので、フェーズ4以降どうなっていくのか全く予想がつきません。
フューリーが宇宙にいたように、舞台は宇宙に移っていくのかもしれません。
それでは、大葉せんせいでした。